岩槻医師会ホームページへのアクセスありがとうございます。この度、令和4年6月より岩槻医師会長に就任いたしました田中洋次郎です。新執行部の若杉直俊、丸山泰幸、両副会長ともども、よろしくお願い申し上げます。
さて、当医師会の近年の変遷を振り返りますと、平成17年金沢和俊会長の時に岩槻市のさいたま市への合併に伴い、岩槻医師会へ名称変更いたしました。
そして平成25年4月峯眞人会長の時には旧来の公益社団法人から、新公益法人制度に基づく、一般社団法人に移行するなど大きく変貌してきています。
一方、国の動向をみますと、少子高齢化社会を迎えて従来の老人福祉法に加え、平成12年に介護保険法を施行、平成18年には、介護予防重視の方針が導入され、今では団塊の世代が後期高齢者となる令和7年(2025年)を目途にした地域包括ケアシステムの構築が喫緊の課題となっています。
地域包括ケアシステムについては、3つの大事な留意点があると考えられます。
第1の留意点は、地域包括ケアがネットワークである以上、地域包括ケアの全国共通・一律の中心はないことです。
第2の留意点は、地域包括ケアを推進する上では、保健・医療・福祉の垣根を越えて様々な職種が連携する「他職種連携」が不可欠であることです。
第3の留意点は、「地域包括ケア」には、2015~2016年以降「地域づくり」が含まれるようになったことです。(この詳細については、日本医事新報No.5002, 2020.3.7. P.56-57を参照してください。)
市民の皆様方の健康で自立した生活を守るためには、医療・介護・福祉の三者が連携して地域全体で支えていく必要があります。このことは地域包括ケアシステムを構築していく上で留意する3つの要件と重なりますが、医師会にはこれを行政と共に推進する事が求められています。
昨今、医療を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、医師会は医療関係者だけでなく、介護・福祉のほか多職種との連携を中心となって強化していく役割を担っています。
また、当医師会は市からの受託事業である予防接種及び各種検診事業、休日夜間急患診療所の運営、そして学術活動など多岐にわたる業務を行い、地域医療に貢献して参りました。
今後とも地域包括ケアを含め、お子様から高齢者まですべての市民の皆様の健康増進、疾患治療及び予防等のお役に立ちたいと願っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。